28話🍀 【薔薇のような世界の人】


弟とバイバイした後、

私たちは今日泊まれるホテルを探していた。

ネットで

無事にホテルも見つかり

すぐにそこに向かってチェックインした。


今回大阪に来た本当の目的はというと

前から彼が

いつか女王蜂のコンサートに行きたいな」って言っていたから


私は彼のためにちょうど3ヶ月前から

女王蜂のコンサートの抽選に応募していた。


そしたら、その結果

たまたま抽選が当たって

クリスマス何も用意できてなかったから、

サプライズプレゼントとして


そのことを彼に伝えると

彼は「本当に?嬉しすぎる絶対に行きたい。と言って

かなり喜んでくれた。


最近、彼の喜ぶ姿を見れていなかったから

抽選に応募してほんとに良かったなって

私は思っていた。



そして待ちに待ったコンサートの日に

話は戻る。

私たちは、時間に合わせて

コンサート会場に向かった。


その間の蓮月はというと

大阪の町をぶらぶらしていたらしい。


前々から決まってたコンサートなんだけど

二人にとっては久々のデートで

最近色々バタついてたこともあり

この日を私たちは

すごく楽しみにしていた。


ホテルからコンサート会場は

15分ぐらいのところで

彼は大好きな女王蜂のことを

熱く語っていた。


会場に着くなり

入った瞬間から

空気がガラッと変わってかなり

吸い込まれる会場だった。

そして、座る席を探し、

席に着くと

始まる30分前から彼はソワソワして

緊張している様子だった。


そんな時


みさきちゃん今回コンサート当たって本当に嬉しかった。ありがとう!ひとりじゃ、ここにこれなかったよ。


ううん。前ベリーグッドマン連れてってくれたから私もコウのためになんかしたいと思ってたから。でもこんなに喜んでくれて本当に私も嬉しい。

と二人は、話した。


あっという間にそんな会話をしてたら

コンサートが始まった。

やっぱり女王蜂のコンサートは、

べりぐとは違う世界観に満ち溢れていた。

照明の使い方、パフォーマンスに

感無量だった。

その中でも一番すごかったのが、

2時間まるまるほぼ歌っていたこと。

そして彼がよくカラオケで歌う歌を

ほぼ歌っていて彼のテンションは

MAXにあがっていたこと。


2時間のコンサートは爪痕を残し

彼にとって満足のいくものだった。

ただ、私的には

イントロダクション聴きたかった笑


そんなこんなでコンサートも終わり

彼の喜ぶ顔を見れて

本当に抽選してよかった

私は心の中で思っていた。


終わってホテルまで二人で歩いて時も

彼は今日のコンサートの余韻に

浸りまくっていた。


そして、ホテルに着くなりまた事件が起こる。

お風呂に入って、お酒を飲みながら

彼と動画を見ながら楽しんでいた。

お酒も飲んでたこともあり

私はそのまま寝てしまった。


夜中に目を覚ますと

部屋には誰もいなくて、

彼に電話すると近くのカラオケバーで

一人で遊んでいたらしい。


何も言わずに出て行ったので

私はすごく彼に対して怒ってしまった。


私的には行くならラインでも良いから

ここにいるよぐらい欲しかった。



しばらくすると蓮月は部屋に帰ってきた。

蓮月が帰ってくるなり、

私はあることに気がついた。

タバコの匂いだ…

蓮月は体が弱くて、タバコ吸って

彼が痙攣を起こしたことがあったため

私たちは

蓮月の体のことを考えて

タバコをやめさせていた。

それを彼も了承していたのだが…


また彼は私たちと交わした

タバコを吸わないという約束を破った。



そして、潤はその事で

潤「まじでおまえ。ふざけるな自分のこと大事にすると言っただろうが…

怒りながら力づくて

彼の胸ぐらを掴み、殴りかかろうとした。


そんな時、みなみちゃんは

蓮月に裏切られたことによる

ショックが大きすぎて…

大粒の涙を流しながら、

蓮月の襟元をにぎりしめ、蓮月に言った。


南「なんでなんでなん。蓮月。どうしてみなみらを裏切るようなことするん?アンタの、体のためにやめさせてるんやで。分かってるん?なんでタバコ吸うの自分で吸わんって私らに約束したやん。なんでなん。


その時蓮月はみなみちゃんを睨みつけ、

何も言わなかった。


そして口を開いた。


蓮「何もかもがイヤになった。わからないんだ…みなみさんのこともじゅんのこともみさきさんのこともどうせ俺の事なんて考えてないやろ。どうせ俺を騙したいだけなんやろ。派遣の人にもそう言われたし


その時にみなみは


南「あんたは、今までわたしらから

何を学んで何を見てきたん?本気でそう思ってるん?何度も何度も私らを裏切ってきて、それでも何度もあんたを助けてきた。それなのに周りに流されて、何を今まで見てきたん?みなみらに何を教わってきたん?なぁ蓮月なぁ


その時、コウが、部屋に帰ってきた。


コウ「なんの、騒ぎ?


帰ってきてからみなみが泣いてるし

なんのことか分かってない彼に対して

みさきちゃんも怒っていた。


そして蓮月がまた口を開く。


蓮「俺の借金コウさんにしてる借金。

本当はいくらなん?ちゃんとした額教えて。値段が変わりすぎるから、詐欺なんじゃないかって、周りに言われるんや。俺は、騙されてきた。それは自分のせいでもある。だけど、まわりが姉ちゃんらの悪口を言って、美玲も美玲の父も、派遣の人もだからわからんくなるんやそれでタバコに走ってしまうねん約束破ったことは俺の情けなさだ。それに関してはごめんなさい


南「詐欺やったら、こんな良いホテルとらんし、クリスマスや正月、

お出かけ、カラオケ、温泉、

連れてったりしない。

あんたのことどーでもよかったら、

美味しいご飯も食べさせへんし


なぁ蓮月姉ちゃん言ったよなぁ。

あんたが私らにしてる借金は、

クレジットカードもある。

そのクレジットには利息もある。

毎月返してても、

利息分しか支払われてない。

それってどういう意味がわかる?

返してるのに返せてないんやで。

それでも生活厳しくても、

みさきやコウは二人の時間を割いてでも

蓮月に少しでも良い思いさせてあげようって考えてるんやで。

しかも借金に関しては返すのは時間がかかっても良いと、言ってくれよる。

蓮月が返してくれたなんぼかでも

あんたの貯蓄もするって話してたやろ?

覚えてないん?

実際、あんたの借金は

コウとみさきさんに500万ある。

それは今まで住んでた生活費と携帯代、

あんたが滞納してきた尻を拭いてきた分。

全部でそれぐらいあるんやで。

そのお金も、コウが未来の奥さんのために

貯めてたお金。それをあんたに使ったことを

ちゃんと理解して、

どれくらい大切なお金だったかを

もっと考えてほしい。

アンタはいつもそこまでしてくれてる人に

あんたが出来なかったケツ拭きをしてくれてた人をまた裏切ったんや


蓮「そうだったのか


南「アンタに使ったお金だけを返してくれれば良いそしてもう私らを裏切らんといてほしい。その度にみさきの体の寿命を減らしていることを考えて


その後、みさきに戻りコウにも言った。

みさき「コウが、遊びに行くことに対しては怒ってないよでも部屋に誰もいなかったらびっくりするでしょ?もし、コウに私が同じことしたらどう思うのかもうちょっと考えて欲しい。


コウ「ごめん


みさき「これからは、私が寝てたとしてもどっか出かける時は連絡一本入れといて欲しい。それだけで安心することもあるんだから


コウ「本当にごめんね。自分のことしか考えてなかった。反省です


みさき「二人とも今日言われたこと胸に焼き付けてどこが悪かったか反省してください。以上


この日は楽しいことだけじゃなく終わった



29話 【それでも朝日はまた昇る。


(あらすじ)

今回も波乱でした

次回,また波乱の予感

乞うご期待!


最後まで見てくれてありがとうございます!

また次回もお楽しみに!